🦶ぐるぐる歩き続ける彼が、「本当に歩ける」一歩を手にするまで
- ukiwaku1234
- 5月21日
- 読了時間: 3分
多動のある利用者Mくん。
日中、落ち着かない気持ちを抱えながら、部屋の周りをぐるぐる歩き続けるのが日課。
その姿を見ていると、一見「元気に動き回っている」ように見えるかもしれません。
けれど私たちは知っています。
それが「落ち着きたくて動いている」こと、そしてその足元には、
見えない痛みや負担があるということ
そこで今回、ヘルパーがMくんの歩行を支えるためのインソール作成を目的に、病院へ同行。
専門的な視点と丁寧な対応で定評のある林原接骨院さんに行ってきました。
実は、足や脚に変形があり、歩くたびにバランスを崩しやすく…、
本人も知らず知らずのうちに負担をため込んでいる状態なのです。
本当は「歩く」こと自体がつらいのかもしれません。

👣【足の計測は、まさにチーム戦】
計測には正しい姿勢と静止が必要ですが、彼にとって“じっと立つ”こと自体がとても難しい。
何度も声をかけながら、
スタッフ2人がかりでそっと体を支え、
やり直すこと10回以上、
ようやく機器に立ってもらえました。

計測機器に映し出された足裏のデータを、スタッフの方が丁寧に見て、「かなり頑張って歩かれてますね」とひとこと。
その言葉に、思わず胸がじんとしました。
そう、彼はずっと、がんばって歩いているんです。
🖥【一歩の重みを“見える化”する】
足の骨格やバランスを見ながら、彼の歩き方の特徴や不安定な部分を分析。
それらをもとに、彼だけのオーダーメイドインソールが作られます。
インソールは摩耗するので定期的な作り替えが必要で、彼の場合、数か月でだめになってしまうこともあります。
これがあることで、足の着地が安定し、歩くことのストレスが軽減されるだけでなく、疲れやすさや不安定な行動にも良い変化が期待されます。

🚶♂️【「ただ歩く」ではなく、「その人らしく歩ける」ことを】
私たちは、ただ移動のために支援をしているわけではありません。歩く、立つ、外へ出る――そのすべてが、「自分らしく生きる」ための大切な要素です。
今回のインソール作成も、彼の毎日を少しでも心地よくするための取り組みの一つ。「支援」という言葉の奥には、一人ひとりの人生に沿うまなざしがあります。
🧡私たち「うきわく」は、このような一歩一歩を、職員みんなで丁寧に重ねながら支えています。
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